<つれづれに>

国語の時間。この初山滋風の表紙の教科書は懐かしさを覚える。この頃の国語の挿し絵や表紙は初山滋風の淡い水彩画(版画?)が多かった気がする。長太郎たちが使っているこの教科書も色彩感覚に溢れていて、今見ても綺麗でいい。

習字の時間も懐かしい。気をつけないと、文字が入らなくなったり、名前を書くスペースがなくなったりした。

最終回の長太郎。習字が付け足した名前と共に長太郎の部屋に飾ってある。長太郎らしい力強い字である。
この最終回にでてくる、長太郎と寺山先生との写真は、いつ見てもいい。ふたりの間柄が表れている証のような写真。

つれづれに作品を見ていると、長太郎がかつて着ていた服をアキラが着ていたりする。これは友情の証にアキラが譲り受けたのだな、と勝手に想像する。長太郎はジャストサイズでもアキラには余裕があるようだ。