<男!と冠されて>

栗又厚さんの主演なさったあばれはっちゃくは男!〜と冠された。俺はあばれはっちゃくの続編として、続・俺はあばれはっちゃくでもなく、俺はあばれはっちゃく2でもなかった。栗又さんのイメージが先にあって男!と冠したのか、次は男らしいはっちゃくを追求しようと製作者がお考えになったのか分からない。頭に冠された題名がキャラクターというかテーマを表している。あばれはっちゃくという少年のイメージは強烈に吉田友紀さんによって定着したから、冠された題が今度の長太郎の味を表している。栗又さんの長太郎は男らしさで勝負することとなった。

描かれている男らしさ。潔さ。正義にかなった行動。忍耐。無骨さ。約束を果たすこと。意地。困っている人の助けになり、勇気づけること。それは男っぽさだけではなく、男女の垣根を越えた所の、人間としての魅力が長太郎にはある。やっぱり、なかなかそうはできない、なれないという、憧れが永遠にあるのだと思う。



栗又さんの長太郎は男!と冠されたからか、なかなか泣くことはない。泣いたのは第34話で親友、洋一と別れのプレゼントを渡すシーンと最終回で寺山先生と別れる時に感極まって泣くときだ。

この洋一と別れるシーンは長太郎が越して初めて心の交流ができた友達をまた、相手の引っ越しによって離れてしまうという、引っ越す気持ちが分かるからこその寂しさが込み上げて、笑顔で送り出したいんだけども、耐えかねて出てきた涙だった。滅多に泣かない長太郎なのですごくいじらしくもあり、人間味があり良かった。どんな逆境にも立ち向かう強い長太郎ももちろんカッコいいが、こういう涙を見せれる長太郎もカッコいい。

そういえば、三代目の最終回を見た時に長太郎が親友のみのると別れる際に、うろ覚えなのだが、親友と別れる時に泣かない奴なんて男じゃねえ!と言って泣いていたのを覚えている。思い切り友の為に泣ける長太郎。でもまだ栗又さんの長太郎は泣くことを正当化できないけど思わず…といった感じの涙で、奥ゆかしい感じである(´∀`)


追記 第88話でも長太郎は涙を見せています。