<男!あばれはっちゃく名場面2>

第52話愛してみゆきちゃん(秘)作戦(オリジナル放送日昭和56年3月28日)

長太郎一家が博多に転勤することになり、(父ちゃんの勘違いで実は転勤は佐藤部長、邦彦たちであった)みゆきちゃんは長太郎にお別れのプレゼントを渡してくれる。


長(どうしたの?…そうか、やっぱりみゆきちゃん俺と別れるのがツラいんだな。)
み(目のなかにゴミが入っちゃったの…)
長(いいんだよ、いいんだよ、みゆきちゃん、言い訳なんかしなくても…)

悪いけど、家に連れていってくれない?目が見えないの…。


み(こんなところ誰かが見たらなんていうかしら…?)
長(へへ…みゆきちゃんの手ってあったかいんだね。)

そこに通りかかった邦彦が長太郎たちを目撃してしまう。


ま…負けた…!やっぱりそうだったのか…。


幸せ…まだみゆきちゃんの匂いがするみたい。


☆つぶやき☆
なんだか、誤解に誤解を重ねていく回で、思わず笑ってしまう。長太郎のよきライバル邦彦少年の最後の回。ま、負けた!という発言は、好きになる気持ちに勝ち負けはないけれど、邦彦少年らしい。長太郎は、無頼の、常識はずれの強さがあるけど、邦彦は、真面目で不器用な弱さがあって、親しみをもって身近に感じるヒールである。彼ら共に素直さは失わないのがあばれはっちゃくを風通しのいい作品にしている。みゆきちゃんが邦彦を見送りに行けなくて、みゆきちゃんのほんとの気持ちを吹き込んだテープを長太郎に託すが、聞くとなるほどである。邦彦少年がみゆきちゃんを好きなことで悩んで寺山先生のところに相談に行く。先生は(人が人を好きになることはこの世の中で一番素晴らしいことだ。だが、こっちが思うほど相手が好いてくれないこともある。しかし、そのことを憎んだり、恨んだりしてはいかん。)とおっしゃった。このようにさらっと人生のほろ苦さを教えてくれるなんぞ、一対一の親しさゆえか、やっぱりいい先生だな。。