<男!あばれはっちゃくDVDbox3をゲットして>

(俺だって、この一年、一生懸命やってきたんだぜ。そりゃ、成績は相変わらずビリから一番だけど、努力はしてきたつもりだよ、努力は。…だから、六年生はグッと気合い入れて頑張るつもりだよ。)

男!あばれはっちゃくのBOX3をゲット!ここからは、六年生のあばれはっちゃくが描かれます。私は栗又厚さんのはっちゃくが見れて、相変わらず本当に嬉しいのです。先のはっちゃくのセリフを聞いて、はっちゃく役の栗又さんがもう一年続投になり、どんな思いであったのかな、と馳せてしまいます。長太郎はやはりシーンは一番多いですし、セリフも多い。当然、拘束はきつくされてしまいます。そして監督の気に入る演技を成し遂げねばなりません。栗又さんは長太郎と同学年の小学生であったので、学業もこなさなければなりません。その影の努力はすさまじかったのではないか…それも十一歳そこそこで。幼い頃から劇団いろはに属し、習い事感覚だったが、はっちゃく役を得てからは負担になっていった、とインタビューにはありました。けれど、六年生の最初の2話を見て見れば相変わらず、それ以上のバイタリティー豊かで元気な長太郎です。二年目の栗又さんをますます心して楽しんで見ていきたいです。

最初が肝心とよくいいますが、六年生の最初の2話を見ると、また新たにより面白い番組を作っていこうという、勢いみたいなものが感じられます。それは第1話と2話を見たときと同じような感覚です。五年生の時は引っ越してきた長太郎が全くの嫌われものから少し見直されるまで、六年生は新たなライバル、転校生のかつひこがやってきてのてんやわんやからクラスメイトとして馴染むまで。その中の密度が濃く、話の凝縮感がすごい。栗又さんをはじめ、共演者スタッフが一丸となって作品を作っていたのがひしひしと伝わる第53話と第54話です。
特に、第54話出た!宇宙人マル秘作戦は、これが三十分番組とは思えないほどの凝縮感、バラエティー豊かなエピソード、ロケーションが盛り込まれています。転校生であり、優等生スポーツ万能のかつひこがいきなりUFO研究家で権威であり、今でいうオタクであるという設定はぶっ飛んでいますね。UFOと交信して、呼び出したと実はウソぶいていたかつひこを逆に長太郎たちは洗面器で作った円盤と、扮装で脅かし、気絶させてしまいます。かつひこは父ちゃんの上司であった為、長太郎は父ちゃんに勘当され、旅にでます。ヒッチハイクで浅草にやってきて、浅草寺の観音様の煙を少しでも頭がよくなるよう浴びます。犬のドンペイにもつけてあげる長太郎。そこで知り合った女性が婦人警官だったので、長太郎は補導されてしまいます。そこへ心配した父ちゃんがやってきて、長太郎を抱きしめます。東野英心さんの愛情溢れる、素敵な演技が見れます。





設定的にはあれ、みゆきちゃんはかつひこの方に目がいってしまい、あれ、また長太郎、ゼロからのスタート?!と思わせます。新しいクラスメイトのまりこちゃんには長太郎君は短所ばっかりだもんね、と言われてしまいます。ですが、長太郎はそれだけ備えていれば充分すぎるものを備えていると私は思います。長太郎の長所は寺山先生もおっしゃるように、面倒みの良さが人一倍な点。ほとんどの話でこの長所が生かされているといっても過言ではないです。それと、長太郎自身がいっている、(俺は人のお説教はよく聞くようにしているんだ!)と、直ぐにそれを受け入れる素直さがあるところ。これは見ていて感心してしまいます。これはかつひこも過ちを直ぐに謝っていたし、あばれはっちゃくの登場人物にこの長所はあるのかもしれません。