<プロデューサーさんのメッセージ>


熱血あばれはっちゃく写真集には、プロデューサーであったテレビ朝日の落合兼武さんと、国際放映の鍛治昇さんの視聴者へのメッセージが載っています。今日、第37話売るぞやきいもマル秘作戦を見て、このメッセージを読みなおしていました。

(原作者の)山中恒先生はおとなが自分たちにつごうがいいような考え方を、子どもに一方的に押し付けるのに反対します。親のつごうの通りになる子を良い子と呼ぶのに反対なのです。あばれんぼうや成績の悪い子の中の、かくされたすばらしい感じ方や考え方や、個性的な行動のしかたをおしつぶすのはまちがいだ、と主張するのです。

子供はだれでもすばらしい可能性を持っています。自分の目で見、自分の頭で考え、自分の心に問いかけて、物事のよしあしを判断し、自分の生き方を切り開き、世の中を動かしていく力です。そして子供だからこそ、冒険や実験がゆるされます。失敗だって歓迎です。自分の心に忠実に、その結果を振り返ってみることで成長のもとが得られるからです。あばれはっちゃくのテーマは、そういう主張なのです。

…このはっちゃくは、みなさんの身近な日常生活の中で、可能性のあるトライやチャレンジを追求していくドラマです。こういう番組も貴重だと信ずるのです。(抜粋、省略あり。)


今日は屋台のやきいも屋さんの出稼ぎにきたおばさんにまつわるお話でした。長太郎は人助けですが商い好きに描かれています。この話は焼き芋売りですが、ラーメンの屋台や、年末のお飾り売りなどにチャレンジしています。商い好きなのは母ちゃんを見て育ってるからかな?あばれはっちゃくのエピソードには身近に感じる題材が選ばれ、より、スッと、心に馴染んでいきます。これは、大切なことだな、と思います。派手では決してないですが、さりげなく思いやり、優しさを感じるエピソードに、日々の疲れた気持ちを癒してくれました。それと大人の思いと、子供の思い、双方が融解し共感している点がよいです。


栗又さんの演技で最近思うのは、気持ちをセリフ、声、表情に十分に乗せられる子役さんであるということです。私は歌が好きですが、声に情感をのせることが大切なのだ、と思います。うまい下手とはまた違う価値なのかもしれません。