男!あばれはっちゃくは長太郎が群馬県から引っ越ししてくるところから始まります。長太郎は何故か?一人きりで(ドンペイをひきつれましたが)家族は電車で東京にきたようですが、別にトラックの荷物の中に乗り、やってきます。最終回では寺山先生のお隣さんを助け、卒業式に遅れた長太郎のために、一人きりの卒業式が挙行され、大円団を迎えます。基本的に長太郎は(洋一や章などの舎弟というか親友をひきつれることもありますが、)一匹狼的なイメージがあります。皆が真似した?ランドセルを投げ、外にひとりで元気に飛び出して行きますし、他人を頼りにしたり、相談する事はまずないようにみうけられます。
私の地域では、数年前の誘拐事件や、原発事故の影響から、やむを得ないことですが、小学生がひとりで行動しているところを見ることはなかなか無くなりました。通学も管理されているようです。長太郎の行動力は特別ですが、好きなように遊んだり、道草をくったり、と自由さが限られている世の中は時流の変化とはいえ、やっぱりなんとなく寂しく感じてしまいます。
何か問題が起こった時も、普通ならどうしよう…と他人に相談したりするでしょうが、長太郎にはそういった逡巡があまりないようです。時には過ちもありますが、長太郎ならではの考え、行動をそのまま描いてるところが皆を惹き付けていたのだと思います。基本的に長太郎は優しくて、好き勝手ではなくて、人助けの為だったりして、そういった点もグッときます。