私は栗又さんのはっちゃくが見たいが為にYouTubeをクリックし、ヴィデオを購入した、と書いたが、本当にそれ以上でもそれ以下でもなかった。うまく言えないし、的外れで失礼な部分もあると思うが魅力を何とか書いてみたい。
栗又さんのはっちゃくは、体つきからくるものなのか、子供の天然な動きを生かしている気がする。抜きがあり、型にはまらず、のびのびと、ダイナミックに動く。私にとってはそこが微笑ましく、大いに癒される。きっちり演じるというよりは、どこか余白があるような。殺陣のアバンタイトルなどは抜けていて、おとぼけで可愛いと思う。もちろん、うまさも感じる。栗又さんははっちゃく以前に、大河ドラマや時代劇に出演されている。華ばなしい経歴で、そのような役を勝ちえた、優等生的な子役であったのではないか、と推測する。第一話ではきちんと演技ができている。セリフも流暢にこなしている。私も最初にみゆきちゃんのお母さんに父ちゃんを紹介するセリフを覚えて言ってみるのだが、つかえてしまう。皆の前の啖呵をきる演技、アドリブ風の演技も自然にこなしている。
男シリーズの長太郎は、善悪の価値基準がしっかりしていて、潔い清潔さがあるとされる。私は原作も読んでいないし、他の代の長太郎を把握していないので比較できないが、確かに二代目はそういった面があると思った。第一話ではドン平をいじめた邦彦たちが悪いのだからと、決して父ちゃんの上司である邦彦父に謝まらなかったし、有名な風船の回ではアッコちゃんの為になろうとした邦彦を庇い、とことん悪者になり続けた。こうした自己犠牲の精神は少々出来すぎかな、と思えるし、ともすれば臭く、いきぐるしさがあると思うが、栗又さんのおかげで柔らかさや微笑ましさ、憎めなさがでて、いい感じの後味になっていると思う。
私は情報がない中で、栗又さんのことを様々な方が例えている言葉を知ることが好きだ。笑ってしまうものから成る程、と思うものまで様々だ。

太め、ふとっちょ、むっちり、健康優良児、猪、綺麗なジャイアンブタゴリラ、豆タンク、ロッテの里崎似、ウルフ、サモハンキンポー似、石原裕次郎似、タカアンドトシのタカ似 など。

豆タンク、は何だか上手い例えだと思ったし、ウルフ、は実際に千代の富士に似ているということで、栗又さんの大学時代のニックネームらしい。他にもリアルタイムで見ていた方が栗又さんをどういうふうに思っていたか、知りたい。